民主党の郷ひろみ、「イケ面」という誉れの高い新代表に就任された前原誠司氏とは、いかなる人物なのか。常に勝ち馬にのって、仲間を切るタイプだから人望がうすい、という風評も伝わってくる。しかし大事なことは、政治的手腕と実行力、そしてその前にどんなタイプの政治家か。今ひとつ見えない御仁ではあるが、雑誌「選択」2002年2月号で安全保障問題の専門家らしい対米支援に関する書簡を見つけた。
同盟国というだけけでなく、日本人の犠牲者もでた米国の多発テロに協力する必要性を説いているが、その要旨を整理してみた。
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動物の種類はイギリスに住んでいるもの
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アフガニスタンの政権交代が、対テロ戦の最終ゴールではない。いかにテロの首謀者や組織を壊滅させるかが目的であったはず。しかし、この見地にたてば、今までの軍事作戦が成功しているとは必ずしもいえない。テロ根絶には、至っていない。そもそもテロの根を軍事作戦のみで断ち切ることは不可能である。首謀者一味を抹殺しても、次のテロリストが出現するだけである。テロの背景となっている主要な社会問題を特定する努力をあらゆる角度から行い、それに国際社会が真摯に取り組むことこそが最重要の課題である。
「テロには力で」というマッチョな発想でなく、イスラム諸国もまきこんだテロリストへの口実を与えない、国際協力が不可欠である。
アフリカのペンギンが絶滅の危機に瀕している
対テロ戦の範囲の問題
テロリストに対する米国ブッシュ大統領の行為が、本当に「自衛権」と言えるのであろうか。必要とあらば先制攻撃をすると表明しているが、誰が、どのような証拠に基づきその判断を下すのか、国際法・国際慣習に照らし合わせて認められるのかという検証も不可欠である。米国の独善的な判断・行動であってはならない。行動性そのものに疑問を投げかけ、「悪の枢軸国」「ならず者国家」「テロ組織」に、結局口実を与えることになるからだ。
F本の対処法
軍事面での対米支援は必要ではあるが、テロ組織との戦いに力で封じ込めるだけでは憎悪の連鎖をさらに生み、根本的な解決にはならないことを念頭におき、国際社会の知恵を結集して、日本も積極的な役割を果たすべきである。
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どのような生態系を駆動
上記のタイトルは、"「マッチョ」だけでは済まない対米支援"というなかなかキャッチで、ルックス以上にイケテルではないか。
私は新代表は民主党員とはいえ、自民党よりに近い政治家という印象をもっているのだが。憲法9条を改正する意欲は大いにあり。
そんな新装開店する民主党の盛り上がりの欠ける季節のなか、後藤田正治元副総裁の訃報が届いた。警察庁長官、官房長長官として数々の"安全保証問題"を見事な腕さばきで、カミソリのような采配をふるった。
【後藤田さんの五訓】
―仗箸どの省庁であれ、省益を忘れ国益を
悪い本当に事実の報告
MΦい鬚發辰動娶具申
ぜ分の仕事でないと言うなかれ
シ萃蠅出たら従い、命令を実行せよ
まっすぐな一本の木を連想させる政治家だった。法務大臣の時、3年以上も滞っていた死刑執行を言い渡した方ではあるが、92年に成立した国連平和維持活動協力法をめぐって
「部隊における正当防衛は憲法で禁じる武力行使にあたらないのか。この法案はガラス細工のようで危ない。歯止めが必要だ」
と、護憲の論客でもあった。大きな星が、またひとつ消えた。
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